H邸 建て方 

先週はH邸の建て方でした。建て方とは一般的には棟上げと言われているプロセスで、構造の部材が組み立てられ、家の枠組が完成する工程です。2次元の設計が3次元の形として生まれ変わる、建築家として待ちに待った日。そして改めて日本の高度な木造建築の技術と棟梁を含め大工の腕に脱帽。居間は想像どおり大きくて開放的でとても気持ちのいい空間となっていました。これから詳細を詰めてシンプルで洗練されたものに仕上げていきます!

 
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今週はお施主様にも見ていただきました。居間の大空間の上には2階の寝室がせり出し浮いた箱のようになる予定です。お施主様より「ワクワクしてきました」と言われたのがとても嬉しかったです。

 
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H邸 配筋検査

月曜日はH邸の配筋検査でした。配筋検査ではコンクリートの基礎の中にどんな骨組み(鉄筋)が入っているかを構造図面と照らし合わせながら、確認する作業です。コンクリートは一度打設をしてしまうと中が全く分からないため、この検査はかなり重要。鉄筋からコンクリートの枠までの距離が最低30あるか確認したり、鉄筋がどのくらいのピッチで入っているか、鉄筋の継目はどのくらいの長さがオーバーラップしているか等を確認したりします。

 
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鉄筋はとても美しく入っていました。特に問題はないため、今日は無事打設しています。来週には立ち上がり部分の打設があります。こうやって少しずつ工事が進んでいく様子を見るのは建築家にとって嬉しくてたまりません。こんな機会をくださったお施主様、素晴らしい工事をしてくださっている工事のみなさまには感謝の気持ちしかないですね!コロナの影響で今後工事がどのように影響されるか心配ですが、前に進められるだけ進めるしかないです!

 
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H邸 地鎮祭

昨日は2月13日。友引。建築吉日の「成る」の日で、とても縁起の良い日。午前中はしとしとと雨が降っていましたが、午後には嘘のように空が晴れ渡り、絶好の地鎮祭日和となりました。弊社からは八海山と開運の一升瓶を2本括りで!お施主様にとっては人生初の地鎮祭。工務店は丁寧に地縄を貼ってくれてブルーシートはまるでレッドカーペットのよう。気分はまるでセレブでした。

 
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式典が始まりました。神様をお呼びする神主の声がどこの俳優だろうかと言うくらい大きな声でとても静かな住宅街にその雄叫びが響き渡り、ご近所様も覗き見してしまうほど。ハイライトである地鎮の儀では建築家の私が「刈り初め」の儀、お施主様が「穿ち初め(うがちぞめ)」の儀、そして最後に工務店が「堀染め」の儀を執り行います。えい!えい!えい!って気合いの声を入れるのですが、それはカタカタの「エイ!」ではなく、「栄!」らしいです。お子様も参加することができて、とてもいい思い出になったのではないでしょうか。

 
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一番印象に残ったことは黄色い蝶々が途中から参加して祝福してくれたこと。暖かい空気の中、神主の声が響き渡り、蝶々が舞っている様子は一生忘れることはないと思います。どうか、H邸の工事が滞りなく進み、そしてお施主様ファミリーにとっての最高の家となります様に。心から祈っております。


H邸工事請負契約に至りました!

2018年の8月からいただいていたお話が先週末工事請負契約に至りました。感無量です。10日違いで私と同じ時期に出産予定だったお施主様は同じ女性という立場から、そして旦那様は妊娠・出産・子育てをサポートする男性としての立場から、私の状況を理解してくださり、出産後まで基本設計スタートを待ってくださいました。設計は何度も大きな変更を遂げたし、減額調整では大きく窓に対する意識を変えなくてはならなかったのですが、最終的にはお施主様ファミリーにとって一番いい案に落ち着いたのでないかと自負しております。来年はブログで詳細を追っていく予定です。みなさまにも家づくりの楽しみをたくさん発信していければと考えております。

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弊社ではお施主様の思いやご要望を具体的な形に致します。お施主様の想像を遥かに超える価値を生み出す建築を作ることを目標としています。弊社は戸建住宅に特化しているわけではなく、店舗設計、共同住宅設計、リノベ、なんでもいたしますので建築家に頼みたい設計がございましたら気軽に御相談くださいませ。夢を語っていただければその夢に近づけるよう尽力いたします。

減額調整・弊社施工

H邸は3社から見積もりが返ってきたのですが、3社とも弊社の想像をはるかに上回る金額だったため、この数週間は減額調整の戦いに挑んでいました。延べ床面積を減らせば、減額に繋がるのは当たり前のことですが、どのお部屋もお施主様の生活にとって必要不可欠であることはやりとりの中で感じていたたため、面積やボリュームをいじらないと宣言した上での試みとなりました。減額調整は建築の良さを失わずに金額を下げていくプロセスです。建築のコンセプトを改めて問い直すいい機会としてポジティブに捉え、「よりいいものを作るぞ!」と意気込んで取り組む様にしています。

今回は減額調整の一環として「弊社で施工いたします!実費だけください!」と言う項目を1箇所作りました。本当は全てをプロに作ってもらうことが理想的なので、 DIYの延長のような弊社施工は普段人の目につかないところ、もしくは小さいパーツにすることにしています。「風通しのいい家」では戸当たりや取っ手などを皮で製作しました。今回は納戸の製作ハンガーパイプを弊社施工にすることにしました。見積もり図面ではスチールパイプをL字に折り曲げて壁と天井で支える仕様にしていたのですが見積もりでは5万円から10万円の金額が入っていたので、ここはどうにかしないと・・・と思案を巡らせたのです。ちなみにこちらのハンガーパイプはシーズンオフの洋服・コートなどをかけていただくために設けています。物量でどのくらいのお洋服を持っていらっしゃるか測量したため、これをなくすわけにはいきません。

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弊社がスチールパイプで作ることはできないため、今回はロープと木の棒で作ることにしました。現在実験中。こちらは1段ですが、H邸に入れるものは3.5mの天高を利用して2段仕様にする予定です。ゆらゆら揺れるのがデメリットですが、数万円減額できること、木とロープの雰囲気がとてもいいこと、などメリットもたくさんあります。ほんの小さな違いではあるのですが、部分的に弊社施工にすることでオリジナリティ溢れる詳細が生まれ、より家に愛着を感じて頂けたらと思うところです。余談ですが、ロープの結び方は何十通りとあり、かなり奥が深いと初めて知りました。動画を見ながらいろいろな結び方にチャレンジしています。

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見積もり図面!

お盆後、やっとのことでH邸の見積もり図面を工務店に提出いたしました。あくまでも弊社の考えですが、図面は建築家にとって一番大切な仕事だと考えています。なぜなら、建築家の意匠をお施主様や工務店に詳細まで伝えることのできる唯一の媒体が図面であると信じているから。この考えは大学時代の先生方から叩き込まれた考えです。ドラフトテーブルを前に夜な夜な図面を描きました。あの頃はコンピュータさえなかったので、ひたすら鉛筆とペンで・・・そしてどれだけ表情豊かに描くかを教え込まれました。下の図面は構造を何一つ理解していなかった大学2年の時の課題の図面です。

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前職の手塚建築研究所ではひたすらスケッチ図面を描く(そういう意味でかなり)ストイックな事務所でした。もちろん工務店に提出するのはキャド図です。正確な図面を提出しなければならないのでキャド図を提出しますが、少しでもユニークな詳細があるときはスケッチ図を補助的に描きます。スケッチ図って分かりやすいんですよね。キャド図では到底説明できないことを線の濃淡や太さで表現できる。意匠の理解に齟齬が生まれにくい。弊社は現場が始まる前に詳細をつめて、現場が始まったあとのパニックをなるべく避けるようにしています。それでなくても現場って本当に大変なのでね・・・

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見積もりが返って来るまで落ち着かないですが、あと数週間の辛抱!早くH邸を進めたいです!